2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
〜〜中学校入学。大人になるにつれ、3人の関係に、異変が起こる〜〜 《黒板の前でキリッとしたかっこいい面持ちで 何やら難しい方程式を書きながら説明する亮輔》 頭のよく、スポーツも出来る優等生な亮輔。 周りの信頼も厚く、リーダーシップを発揮する。 …
〜〜小学校入学。沢山の思い出を3人で作った〜〜 《梨緒の誕生日会。》 下には −−梨緒ちゃん6歳−− と、書かれている。 (手で間違った"5"と出している梨緒。 後ろでは何故かすでに鼻にクリームをつけた祐介が、指にクリームを付けて亮輔にもクリームを 付け…
アルバムを開く。 そこには梨緒の幼い頃からの写真(きおく) が記されていた。 《小さいピンクの服を着た赤ちゃんの写真》 下には −−7月7日 りおちゃんたんじょう!−− と、かわいい字で書かれている。 梨緒の生まれは愛知県名古屋市。 2400gの小さな女の子…
そして梨緒は亡くなった、、、。 完璧に故意ではない事故、、、。 誰が責められるわけでもない、、、。 しかし2人は自分を責めた。その数日後、、、2人は同じ夢を見た。 それは女神を倒す夢。 あの時、女神と出会い、能力を与えられ、 お互い傷付け合い、そ…
「、、、梨緒。、、、梨緒。」 救急車に乗せられた梨緒の姿に居てもたってもいられず、 「俺も連れてって下さい!」と、静止も振り切り 強引に乗り込んだ亮輔は 監督と共に"手術室"と、赤いランプの光る部屋の前の椅子に 前のめりで口の前で両手を結び、祈る…
三嶋家に入るとそこにはあの "得意げに笑う梨緒のかわいい笑顔"、、、 の写真。 それは黒縁の枠に包まれてている。 亮輔が部室に寄ったのは"現実を確認したかったからだった。 これが現実。 梨緒はもうこの世にはいない。きっかけはあの日、、、。 この物語…
小学1年生の時、初めて亮輔の家にゲーム機がやってきた。 "マリオカート"。 小学生低学年でも気軽に出来るゲームだ。 亮輔は始める前にじっくり説明書を独占して勉強をする。 しかし、祐介は説明書を読むのが面倒くさい。 「りょうすけ〜。はやくやろや〜。…
亮輔が再度思い出す。 次は小学2年生の頃。 パーン。ドンドン。 万国の旗や赤と白の飾りで賑やかに彩られた今日は運動会。 沢山の父兄や校舎中の生徒達が集まり「頑張れ〜!」 と、賑やかにお祭りのように騒ぐ。 そして次は小学2年生の"50m走"だ。 亮輔が真…
祐介も思い出す。 小学校3年生。その日地域の子供会でボーリングに行く事になった。 ガコーン! キャー!! 女子の黄色い声援の中心にいるのは亮輔。 すでに来る前から練習を重ねていた亮輔は スマートなフォームで ストライクやスペアーを何度か取っていく…
「キーッ!」 "野球部"と書いてある部室の扉を開く。 窓から朝日が差し込み、眩しさで目を細めながらも、しかめっ面で部室の中を覗く。 開かれた雑誌、脱ぎ捨てられた服、バットやグローブが乱雑に散らかったいつもの部屋。 その中央、背もたれもない物が積…
皆様。ここまで読んで頂きありがとうございます。 どこまでこの話の先が読めていたでしょうか? 亮輔の考え、女神の陰謀。 頭脳と頭脳のぶつかり合い。 その先に待つものとは、、、 ラスト1章!最後までお楽しみ下さい
そこには女神専用の小ぶりの宇宙船。 中には頬を大きく腫らした女神が操縦桿を握っていた。 「よかろう!お前たちの力は認めてやろう。」 さらに拍車がかかってボロボロの女神が いろんな痛みに耐えながら言う。 「しかし、これでさよならだ。」 ポチっと一…
女神が"部室棟"に到着する。そこには"サッカー部"などの木の表札が下げされたドアがいくつも並ぶコンテナのような小さい四角い建物が混在していた。「ど〜こ〜へ〜い〜った〜〜。」女神がその1つ目のコンテナに躊躇なくバズーカ砲を発射する。ドーーン!ドカ…
「貴〜様〜ら〜!!よくもやってくれたな〜〜!!」 平穏を切り裂くようにドスの効いた声がどこからかこだます。 2人はその聞き覚えのある声にムクッと身体をあげ、 「まさか!」とキョロキョロ辺りを見渡す。 どこから聞こえたのか!?広いグラウンドのどこ…